今日8月15日は、64回目の終戦記念日。



今日行った本屋さんでも、戦争に関する本の

コーナーが設けられていました。



ZEROでも、2週間にわたって、

「シリーズ 戦争を知る」を放送しましたが、



この時期になるといつも思い出すのが、

小学4年生の夏休みです。



家族みんなで、原爆の子の像になった

佐々木貞子さんの物語を読んで、

折った1000羽鶴をもち、母と広島へ行きました。



もう17年も前なのに、

あの8月6日の鐘の音、白い鳩、

資料館でみた石段やお弁当箱、

扇風機が回る畳の部屋で聞いた、語り部のおばあさんのお話、

広島の地面から伝わってくるような強烈なものが胸に残っています。





先日の取材で、

国策紙芝居(人々を戦争へ導くために作られた紙芝居)を通して、

戦争の真実を知ってもらおうと活動されている、

宮野英也さん(83歳)にお会いしました。




宮野さんが全身全霊で紙芝居を読んで下さったとき・・・

体調のよくない体で、息を切らしながら、

一生懸命、私たち子供に語りかけて下さった、

あのおばあさんの姿と重なりました。




宮野さんは

「今、自分に残された時間は、ロスタイムだと思っている。

 ロスタイムに何にもできないんじゃ、かっこわるい。

 シュートを決めなきゃね。」

と、おっしゃっていました。



宮野さんにとってのシュートは、社会のために何かをすること・・・



私たちの知らないことを伝えてくれる方に

お会いできること、お話しできることは、

私たちの世代にとって、なんて貴重でありがたい出会いだろうと思います。



この前、祖母と温泉旅行したとき、

祖母の体験した切ない慰問袋の話をしてくれました。



戦争については、歴史だって知らないことがたくさんで、

考えだすととても難しいけれど・・・



こわい、苦しい、、悲しい、切ない

命を大切にしよう、祈りたい、

お話を聞いて起こるこの自然な気持ちを忘れないことが大切なのかな

と思います。





★写真は、宮野さんにいただいたベトナム戦争についての紙芝居。

 宮野さんは、海外でも、紙芝居を通した活動をされているそうです。


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